風にのる智恵子 高村光太郎 狂った智恵子は口をきかない ただ尾長や千鳥と合図する 防風林の丘つづき いちめんの松の花粉は黄色く流れ 五月晴れの風に九十九里の浜はけむる 智恵子の浴衣が松にかくれ又あらわれ 白い砂には松露(しょうろ)がある わたしは松露をひろひながら ゆつくり智恵子の後をおふ 尾長や千鳥が智恵子の友だち もう人間であることをやめた智恵子に 恐ろしくきれいな朝の天空は絶好の遊歩場 智恵子飛ぶ
松科の常緑高木。雌雄同株で、4月ごろ、新しい枝の先に2〜3個の紫色の 雌花がつく。その下に薄茶色の雄花が群がってつくが、米粒ほどで咲くというのはにそぐわない素朴なものである。風が吹けば 雄花は花粉を飛ばす。雄花は後には松かさとなる。名の由来は樹齢を長く保つので保つ(もつ)からマツになったという。 黒松は海岸地に、黒松は内陸に分布します。